電子ビーム溶接の特徴と溶接ステップについて

電子ビームの特徴は、溶接を真空中でおこなうことにあります。

そうすることによってビームの拡散を防ぎ、ほぼ100パーセント溶接部品にエネルギーを加えることができるようになっています。

また、ひずみが少ない溶接ができるという特徴もあり、より狭く細かな溶接個所も対応可能という汎用性の高さも注目されています。

電子ビームの溶接ステップは、図面検討、溶接治具の設計と製作、テスト溶接、溶接の評価、そして実際の溶接というかたちとなっています。

テスト溶接から溶接の評価の範囲内で溶接条件の調整などをおこなうため、実際の溶接を行うときには万全の態勢で臨むことができます。

電子ビームによる溶接は、基本的に密閉されたチャンバー内でおこなわれるため、しっかりとした位置精度が出せる治具が必要になります。

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